鬱病になると眠れなくなる?

うつ病と不眠症のメカニズム

うつ病に現れる代表的な身体的症状として睡眠障害があります。急性期に特に強く表れ、なかなか寝付けない、何度も目を覚ます、あるいは夜中に一度目が覚めるて朝まで眠ることができない、眠った気がしないまま起きる、という状態が続きます。寝不足で昼間に寝てしまい、昼夜逆転してしまうケースもあります。

 

うつ病が不眠症を引き起こす理由は、脳内の神経伝達物質セロトニンが減少することと関係があると考えられます。ふつう、睡眠時にはメラトニンという睡眠ホルモンが分泌され、体内に増えることでだんだんと、眠りに入っていきます。そして、メラトニンはセロトニンによって分泌を促されているのです。

 

つまり、うつ病の人は、セロトニンが不足しているせいで睡眠ホルモンのメラトニンを分泌する力が足りなくなり、結果として不眠症になりやすいということだったのです。一方、不眠が続くと、うつ病が悪化してしまうこともわかっています。このため、うつ病で不眠や眠りが浅い、早期覚醒などの症状がある場合は、なるべく早い段階でそれに対処することが、病気の悪化を防ぐために有効だといえます。